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昨日(10月19日)の朝、ジャンガリアンの栗太朗が亡くなりました。1歳と6ヶ月、早すぎるお別れでした。
![]() 数日前から「そろそろ危ないかも…」という状態だったので、その日の朝も様子を見に行った。すると、いつものように丸まっているのではなく、身体を横たえた状態だった。 「ああ、いま逝くんだ」 というのが何故だか分かった。栗太朗が何度か大きく大きくゆっくり息をして、最期はスゥッと消えるように小さく息をして、静かに眠るように亡くなった。ほんの5分間くらいの出来事だった。 出勤前の慌しいはずの時間帯だったのだが、突然妙に落ち着いたような気分になって、窓から差し込む暖かい日差しを見て 「ああ、こんなのを小春日和っていうんだろうな」 なんて納得している自分。栗太朗が旅立つ日が、この小春日和の優しい気分になれる日でよかったなぁ…と。栗太朗の痩せて小さくなった背中を撫でながら 「ありがとう」と声をかけた。 「そういえば、栗太朗とシロ(栗太朗のお嫁さん)が家に来た日は春で少し暑いくらいの日だった」 ということを思い出した。そうすると急に泣いてしまいそうになったので 「いかんいかん、今から仕事なんだから泣くわけにはいかん」 ぐっと気持ちを飲み込むと、喉の奥に小石が詰まったように苦しい。異変を察した愛犬が「どうしたの?」と心配そうに私を見上げていた。 季節は秋であり、また困ったことに仕事柄「栗」に遭遇することが多い。栗どら焼き、モンブラン、栗きんとん、栗を見るたびに栗太朗の最期の姿が目に浮かび、喉の奥の小石がますます重くなる。 「いかんいかん」 と心で呪文を唱えながら仕事を終えた。 我が家で亡くなった小動物たちは、裏庭に花苗と一緒に埋葬する。しかし昨日まで降り続いた雨で土がすっかり湿っているので、この寒そうな土に栗太朗を埋めるのは忍びないような気がした。結局、バカバカしいくらいに大きな植木鉢と培養土、そしてチューリップの球根を買ってきて、栗太朗を埋葬することにした。 栗太朗がもう長くは生きないということは随分前から分かっていたので、その時が来ても自分は悲しくないんじゃないか、きっと泣かないんじゃないかと思っていた。 大きな植木鉢に栗太朗を生める前、もう一度全身を撫でて 「ありがとう」 と声をかけてみた。そうしたら突然涙が出てきて止まらなくなった。自分でも信じられないくらい泣いた。小さなハムスターがこんなに大きな存在だったんだな。 大きな鉢植えのチューリップ、そして今書いているこの文章も自分の気持ちを落ち着けるための儀式なのだろう。春になれば、きっと美しいチューリップが咲く。 ■
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by nezumiseikatsu
| 2009-10-20 23:42
| ハムスター
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